「アルベルネ・ユーゲント・コール」 我がアルベルネ・ユーゲント・コールは、昭和34年４月12日に新宿高校の音楽部出身者 を中心として誕生した混声合唱団であります。発足当時はかなり小人数であったため、ス ムーズに動かして行くには、各人の積極的な参加と場合にとってはかなりの犠牲があった ということを自ら痛感したものでしたが、池田さんを指揮者として迎え、そのあたたかい 御指導を支柱として今日のような合唱団に育て上げました。 メンバーは学生あり勤めている人ありで大学も職場もそれぞれ違い、昼間はいろいろ違 った環境の中にありながら木曜日の夜には皆で合唱を楽しむいこいの場に集まってくるの です。そしてこの自分達がつくりあげたという自覚と、音楽に対する愛情のもとに数々の 障害を乗り越えて、メンバーも増し、ここに一応の「組織」をつくりあげることに成功し ました。昭和35年６月には関東合唱祭に参加し好評を得、11月の東京都主催コンクールで は優秀団体に加えられました。現在では、新宿高校出身者に限らず、歌が好きな人なら誰 でも歓迎しております。また合唱の他にも春秋にはピクニック、夏には合宿、冬にはクリ スマスの集いをしたり、何人かずつグループになってスキーに行ったりします。この様に して会員の友情の絆は簡単には切り離せないものになってきました。”アルベルン”とは アルベルネ・ユーゲント・コールの名称は、以前新宿高校の音楽講師をしておられた、 村上澄子先生に戴いたものです。この”アルベルン”というドイツ語の意味は「お人好し で間抜けな、馬鹿な」ということですが、あくせくしたうるおいのない現代の世の中では、 イチズ過ぎて間抜けで馬鹿にみえることも本当は大切なことではないでしょうか。 「名は体を表す」といいますが、私達は音楽と親しむことによってその間抜けという刻印 が自分達の真実の姿を求めるよすがとなるよう念じております。
指揮者紹介 池田 明良 1933年(昭和８年)生まれ。 二期会にあって将来を期待される新進バリトン歌手の一人。 新宿高校卒業後、秋元雅一朗氏に師事して東京芸大声楽科卒業。 現在二期会研究生として、演奏及び研究活動に従事し、傍ら、母校新宿高校 に講師として教壇に立っている。 芸大在学中、二期会合唱団に所属し、多くのオペラ、演奏会、放送等に合唱 経験を積み、内外の一流指揮者達の指導と薫陶を受けており、今では合唱指 揮者としても特異な存在となっている。 （第１回ファミリーコンサートプログラム より）
《第１回出演メンバー》 ソプラノ：青木由紀子 足立 和子 内田 恵子 志村 玲子 城 みよ子 杉本 圭 高橋芙美江 土井 満子 中薗 宏子 中薗 郁子 野口 克美 藤原由紀子 増田 幸恵 武藤 布子 村上小夜子 アルト ：小川 和子 鈴木 和子 田代 絢子 津沢田鶴子 坪見知世子 中村 久美 福沢 嘉乃 柳沢美代子 山内 明子 山田 惇子 山田 公子 テナー ：石橋 浩 井上裕二郎 宇田川安明 宇野沢伸和 太平 勲夫 仁田原征二 横尾 信夫 バス ：岩田 誠 上田 晃平 大嶋 清彦 岡部 敬 笠井 泰夫 小松紘一郎 関山 隆弘 西原 匡紀 張 紀久夫 平田 渥美
